「都庁の職員の父は早稲田大学の商学部の出身で、時計のように定時に家を出て、きちょうめんに定時に家に帰ってきた。結核を患うなどでさほど昇進はせず、また、たまに友達と芸者をあげて遊ぶこともあり、力の抜けたところがあった。そんな性格のためか、私の進路も距離を置いて淡々と眺めている風があったが、このときだけはとてもうれしそうにしていた。」
私の履歴書 澤部肇
この父親のような仕事の仕方でそこそこの暮らしができる人が大半を占めるのが、良い社会ではないだろうか。
仕事に大半の時間を費やして働く人は労働者の2割程度に抑えるべき。