ロンのブログ

毒は吐いてません、墨を吐いてます。

エリートから見逃される対立軸

この記事の議論に欠けているのは国同士の対立軸に加えて、固定化された富裕層と貧困層の対立の視点である。ロシアが革命の時に内在していたものが、世界に広がっている。

富裕層の存在は仕方ないにしても、それが固定化された時、不満は蓄積する。

当たり前のことだが、注視すべきはそのことが、オピニオンリーダーたる筆者の視点から抜けている点である。

 

第1次大戦前に並ぶ難局:日本経済新聞

最も重要な結論は恐らく、新たな破滅的戦争を避けるだけでは不十分だということだ。どれほど避けられないようにみえたとしても、現在の我々には、昔のように大国同士が張り合うゲームに興じる余裕はない。そんなことをするには互いの利害が密接に絡み合いすぎている。世界が直面する経済、安全保障、環境面の課題に対処していくには、西側と中国とその他諸国の関係について、全員が得をする「ポジティブサム」のビジョンを共有して、人類は過去よりはるかにうまくやらなければならない。