ロンのブログ

毒は吐いてません、墨を吐いてます。

1984を学校の必修とすべき

[FT]巨大ITから権力取り戻せ:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53157140Q9A211C1000000/

 

ここに書いてある意見には同意する。

そのためには巨大ITが権力をふりかざした時に何が起こるのかを、皆が認識すべき。

中学生の必読書にオーウェル1984を加えるべきである。

日本の価格が低い理由

価格が映す日本の停滞 ディズニーやダイソー世界最安:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53046270W9A201C1SHA000/

 

停滞だから安いという見出しは暴論な気が。
日本はサービスや商品が届くまでのコストが欧米やアジア諸国に比べて極限まで効率化されており、他の国だと機会損失にあたる分を消費者に対し吐き出していることも一因と思われる。
製造環境が効率化され値段が昔より安くなったテレビと同じロジック。製造環境=流通環境で。

日経新聞は最近ロジックの組み立てが雑。

 

低価格は停滞というより安定。揺らぎの少ない社会だからそうなる。

 

エリートから見逃される対立軸

この記事の議論に欠けているのは国同士の対立軸に加えて、固定化された富裕層と貧困層の対立の視点である。ロシアが革命の時に内在していたものが、世界に広がっている。

富裕層の存在は仕方ないにしても、それが固定化された時、不満は蓄積する。

当たり前のことだが、注視すべきはそのことが、オピニオンリーダーたる筆者の視点から抜けている点である。

 

第1次大戦前に並ぶ難局:日本経済新聞

最も重要な結論は恐らく、新たな破滅的戦争を避けるだけでは不十分だということだ。どれほど避けられないようにみえたとしても、現在の我々には、昔のように大国同士が張り合うゲームに興じる余裕はない。そんなことをするには互いの利害が密接に絡み合いすぎている。世界が直面する経済、安全保障、環境面の課題に対処していくには、西側と中国とその他諸国の関係について、全員が得をする「ポジティブサム」のビジョンを共有して、人類は過去よりはるかにうまくやらなければならない。

社会の余裕

「都庁の職員の父は早稲田大学商学部の出身で、時計のように定時に家を出て、きちょうめんに定時に家に帰ってきた。結核を患うなどでさほど昇進はせず、また、たまに友達と芸者をあげて遊ぶこともあり、力の抜けたところがあった。そんな性格のためか、私の進路も距離を置いて淡々と眺めている風があったが、このときだけはとてもうれしそうにしていた。」

私の履歴書 澤部肇

 

この父親のような仕事の仕方でそこそこの暮らしができる人が大半を占めるのが、良い社会ではないだろうか。

仕事に大半の時間を費やして働く人は労働者の2割程度に抑えるべき。

 

 

オメラスからは逃げられない

社会はあちこちにある「オメラスの地下室に閉じ込められた子供」の「存在を無視する」若しくは「無視せざるを得ない」社会にしてしまっている現実を考える時期に来ている気がする。ただし、共産党の主張するバラマキは違う。

 

権力や経済性の偏在により革命が起こるなら、優しさの偏在による革命が起きることは否定できないのかもしれない。

 

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/68498

回復した京アニ放火容疑者は、なぜ「優しさ」についてまず語ったのか
凶行から垣間見える「やさしさの偏在」 

 

情報格差の解消と裁定の消失

金利発生の要因は経済成長、経済成長の要因は裁定、裁定の要因は情報格差

情報格差が解消されるから、お金を供給したって成長はない。 

人が消費するのは、利便性と情報。ここで言う情報とはブランド。

お寺のあり方

ある仏教イベントで語る若手僧侶の言葉にしっくりこない理由を考えてみた。それは宗教をデジタルな形でとらえているのではないか。文化の積み重ねを画像ソフトのレイヤーで語っていて築いた。

友人の僧侶は地域に根を張って長年活動している。生活に馴染んだ宗教とはイベントではなく日々の身近さの中にあるものだと思う。